ミルガンで瞳を大きく見せる
顔の広さに対して瞳の大きさの割合が高ければ高いほど、人間は「可愛い」と感じます。
これは赤ちゃんや子猫や子犬を見て「可愛い」と思う理由の一つと言われています。
芸能人やアイドルでも可愛いと言われる人は皆瞳が大きいのです。
そのため、「自分も瞳を大きく見せたい」と思っている人は女性を中心にして大勢いらっしゃいます。
しかし、美容整形で瞳を大きくする手術はできますが、費用も時間もかかるためリスクが大きいのです。
そのなかで注目されているのがミルガンという医薬品です。
医薬品と言っても瞳を大きくする薬ではありません。
まつ毛専用の育毛剤なのです。
似たような製品はいくつかありますが医薬品として販売しているのはこれしかありません。
瞳そのものを大きくすることは難しくても、瞳を大きく見せることはできます。
その方法がまつ毛を伸ばすことです。
そうするだけで、見た目で瞳が大きく見せる錯覚を起こすことができるのです。
その錯覚を利用することによって、冒頭で述べたように可愛く見せることもできるわけです。
まつ毛の付け根に塗るだけ簡単!まつ毛専用の育毛剤
そのため、女性の間で話題となっているまつ毛専用の育毛剤となっています。
その有効成分は「ビマトプロスト」と呼ばれるものです。
この成分は元々緑内障の点眼薬として研究されてきたのです。
そのビマトプロストが配合された点眼薬を利用している人のなかから、まつ毛が長くなったと言う意見が出てきたことから、まつ毛の育毛剤としての研究が始まったのです。
それがミルガンというわけです。
もちろん、緑内障治療薬と育毛剤のビマトプロストでは含まれている濃度が違いますし、使用方法が異なっています。
緑内障治療薬では先ほど述べたように点眼薬(目薬)として利用します。
一方、育毛剤では塗り薬として利用するのです。
ただし、塗り薬といっても指でクリームを塗るようなものではありません。
まつ毛の毛根に直接塗る必要があるため、一般的な塗り薬とは違います。
専用のアプリケーター(ブラシのようなもの)を使って上まつ毛の付け根にラインを引くような感じで塗っていくのです。
最初は、塗ったような感覚がなくて難しいと感じる人もいますが、使い続けることで次第に慣れてきます。
それを毎日繰り返すことによって、数週間から数ヶ月で目に見えて効果を実感することができるようになります。
そうなれば冒頭で述べたように、瞳が大きく見せることができ、周囲に「可愛い」と思わせることができるのです。
ミルガンは緑内障や高眼圧症治療剤としての用途の他にもまつ毛の育毛効果があります。
ミルガンの正式名称はビマトプロスト点眼液と呼ばれています。
この薬品は、プロスタマイド誘導体製剤で、プロスタマイド受容体に働きかけることによって、ぶどう膜強膜流出路から房水排出を促進する効果があります。
これによって眼圧を強い力で下げることができるので、緑内障や高眼圧症の治療剤としてとても治療効果の高い薬品でもあります。
もともとプロスタマイド点眼液は、アメリカのアラガン社で開発された眼圧下降薬です。
2001年度にアメリカでこの薬品が承認許可が下りると瞬く間に世界84カ国で緑内障や高眼圧症治療剤として使用されることになりました。
特に緑内障は、眼圧を下げなければ、症状を改善することができないばかりか、視神経障害や眼の機能的構造的異常を阻止することができません。
一度視神経に異常をきたした場合には、視野をもとの健康な状態に戻すことはできませんが、眼圧を将来にわたって下げ続けなければなりません。
ミルガンを使用することにより、安定した眼圧のコントロールをすることができるので、緑内障の方や高眼圧症の方にとっては、欠かすことのできない薬品なのです。
まつ毛の伸びを良くしてくれます。
さてこのミルガンですが、まつげの育毛剤としても注目を浴びています。
その理由は、まつげの伸びがよくなるからです。
もともとは点眼薬の副作用として、まつ毛の異常成長や増毛効果が問題になっていたのですが、この副作用に注目したのが、アメリカのアラガン社がまつげの育毛剤としてラティースという商品名で売り出すことになりました。
つまり開発元のアラガン社がミルガンを緑内障や高眼圧症治療剤だけではなく、まつ毛の美容育毛剤としても販売しているのです。
まつげの育毛剤として使用する場合は、ドライアイや充血などの副作用に注意する必要があります。
まつ毛の育毛剤として使用する場合には、もともとは眼圧を下げる薬であるため、目の中に入れないようにしましょう。
使用の仕方はミルガンを一滴のみまつ毛の付け根に塗ることです。
育毛効果を実感するには、毎日必ず続けることが大事です。
プロスタマイド誘導体製剤には、まつげの毛周期の成長期を伸ばす効果や、メラニン色素の生成効果、毛包を刺激するので育毛効果があるとされています。
使用する際には、アイブラシや綿棒などの道具を使用して、液を伸ばして使用するとよいでしょう。
アイブラシは、目に使うものなので、常に清潔なものを使用しなければなりません。
また余分な液が目の中に入らないように、最後にティッシュで拭い取るとよいでしょう。